生協の宅配を始めようと思って調べると、コープデリとパルシステムの名前が並んで出てきて、どっちも同じ「生協」なのに何が違うのか、どっちを選べば損をしないのか迷っていませんか?
この記事では、コープデリとパルシステムの違いを、使えるエリア・出資金・手数料・商品と安全の考え方・子育て向けのサービス・注文のしかた・やめ方で比べて解説します。
読み終えるころには、自分の住んでいる地域と家族の状況から、どちらを選べばいいか、あるいはお試しで両方を比べるべきかを決められるようになります。
コープデリとパルシステムの違いは、品ぞろえか産直へのこだわりか

コープデリとパルシステムの違いをひと言でいうと、日用品まで何でもそろう品ぞろえのコープデリと、産直や農薬・添加物へのこだわりが強いパルシステム、という違いです。
どちらも週1回、決まった曜日に自宅へ届けてくれる生協の宅配で、加入するときに出資金を払い、やめるときに返ってくるしくみも同じです。
コープデリは6,000品目以上をそろえていて、食品だけでなく日用品・ペット用品・地方の名産品まで、ふだんの買い物をまとめて済ませたい人に向いています。
パルシステムは、米・野菜・果物・牛乳・卵の産直比率を100%としていて、化学合成農薬や化学肥料を使わない「コア・フード」というブランドもあり、食材の作られ方を大事にしたい人に向いています。
手数料は地域と注文金額で決まり、東京の場合はどちらも1回200円前後で、子育て中なら割引で無料にできる条件があります。
そのため、料金の差よりも「何を買いたいか」と「住んでいる地域でどちらが使えるか」で選ぶのが近道です。

コープデリとパルシステムを比較:エリア・出資金・手数料

まずは、加入する前に知っておきたい、お金と地域の違いを比べます。
使えるエリアの違い
コープデリは、千葉・埼玉・東京・茨城・栃木・群馬・長野・新潟の1都7県で使えます。
コープデリ連合会の6つの生協(コープみらい・いばらきコープ・とちぎコープ・コープぐんま・コープながの・コープデリにいがた)が運営しています。
パルシステムは、東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬・福島・山梨・長野・静岡・新潟の1都11県で使えます(一部配達しない地域があります)。
神奈川・山梨・静岡・福島に住んでいる人は、コープデリではなくパルシステムか、その地域の別の生協から選ぶことになります。
出資金の違い
コープデリの出資金は生協によって違い、コープみらい・いばらきコープ・とちぎコープが500円、コープぐんま・コープながの・コープデリにいがたが1,000円です。
パルシステムの出資金は1口1,000円です。
どちらも入会金や年会費は無く、出資金はやめるときに返ってきます。
手数料の違い(東京の場合)
手数料は、どちらも地域と1回の注文金額で変わります。
ここでは、どちらも使える東京の例で比べます(どちらも税込、2026年10月に公式で確認)。
| 注文金額(1回) | コープデリ(コープみらい) | パルシステム(東京) |
|---|---|---|
| 2,000円未満 | 198円 | 248円 |
| 2,000円以上 | 198円 | 198円 |
| 5,000円以上 | 198円(6,000円以上で無料) | 165円 |
| 12,000円以上 | 無料 | 無料 |
| 注文が無い週 | 88円(基本手数料) | かかる(地域の金額) |
コープデリの「6,000円以上」は税別の金額で、それを超えると手数料が無料になります。
毎週6,000円(税別)以上買うならコープデリ、注文が少ない週もあるならどちらも手数料がかかる、というのが東京での大まかな違いです。
神奈川や埼玉・千葉など、ほかの都県では金額や割引の名前が違うので、自分の地域の料金表で確かめてください。
商品と安全の考え方の違い

コープデリとパルシステムでいちばん違いが出るのが、商品の選び方と安全の考え方です。
コープデリは品数とカタログの種類が多い
コープデリのメインカタログは「ハピデリ」で、ほかに子育て向けの「きらきらBaby&Kids」、地方の名産品の「ぐるめぐり」、自然素材や環境に配慮した「Vie Nature(ヴィ・ナチュール)」、シニア向けやペット用品のカタログもあります。
食品は、産直の「はぐくむたまご」や、飼料用米で育てた「お米育ち豚」などを打ち出しています。
安全面では、産地調査・工場調査・商品の仕様の点検という3つの見方で管理していると公式に書かれています。
パルシステムは産直と独自の基準が強み
パルシステムの産直は、産地から直接送るという意味ではなく、産地と直接つながって作り方まで決めていく取り組みのことです。
いちばん上のブランド「コア・フード」の農産物は、有機と同じ生産基準で、化学合成農薬や化学肥料を使わずに作られています。
遺伝子組み換えの原料にも反対の姿勢をとっていて、商品には独自のマークを付けています。
カタログは「コトコト」「Kinari」「きなりセレクト」の3種類から選べ、どれも毎週届きます。
どちらが安いかは「何を買うか」で変わる
「どちらが安い」と言い切れる比較は公式には無く、同じような商品でも、産地や原材料の基準が違えば値段も変わります。
ふだんの食品や日用品を手ごろにまとめ買いしたいならコープデリ、多少高くても作り方に納得できる食材を選びたいならパルシステム、と考えると選びやすくなります。

子育て中ならどっち?離乳食と手数料の割引

コープデリもパルシステムも、子育て中の家庭向けの割引と商品をそろえています。
手数料の子育て割引
コープデリ(コープみらい)は、妊娠中から1歳未満までは「赤ちゃん割引」で、注文金額にかかわらず手数料が無料です。
1歳から小学校に入るまでは「子育て割引」になり、3,000円(税別)以上の注文で手数料が無料になります。
パルシステム(東京)は「キッズ特典」で、母子健康手帳の交付から小学校入学前の子がいる家庭が対象です。
1歳の誕生日までに申請すると申請から26週は無料、そのあとは3,000円以上の注文で無料になります。
どちらも、割引の名前や期間は地域の生協ごとに違います(パルシステム神奈川は妊娠中から1歳まで無料の「ベイビー特典」など)。
離乳食と子ども向けの商品
コープデリの離乳食は「きらきらステップ」というシリーズで、5か月ごろから使える商品があり、1歳6か月ごろからは「きらきらステップ for kids」、3〜6歳ごろ向けには「きらきらキッズ」があります。
パルシステムは、子育て向けのカタログ「yumyum For Baby&Kids」が毎週届き、離乳食の「yumyumシリーズ」は、産直や国産の原料を優先し、添加物にできるだけ頼らない作り方をしています。
卵や乳を使わない商品を集めた「ぷれーんぺいじ」というカタログもあるので、食物アレルギーが気になる家庭はパルシステムも見ておくとよいでしょう。
子育て中の手数料は、どちらも割引を申し込めば無料かそれに近くなるので、割引の有無より、離乳食やおやつの選び方で決めるのがおすすめです。
注文・配達・やめ方の違い

毎週使うものなので、注文の締め切りや置き配、やめるときの手続きも比べておきます。
注文の締め切り
コープデリは、アプリ・ネット(eフレンズ)・電話・注文書から注文でき、ネット注文の締め切りは配達日の翌日の26時(翌々日の午前2時)です。
パルシステムは、注文サイトとアプリが配達日の翌日の13時まで、注文用紙なら配達のときに担当者に渡します。
留守のときの置き配
どちらも、留守のときは保冷剤を入れて玄関先などに置いていってくれます。
コープデリは在宅中でも希望すれば置き配にでき、専用のカバーも無料で借りられます。
パルシステムは封印シールや商品カバーを使い、チャイムを鳴らさないなどの希望も伝えられます。
やめるとき(脱退)の手続き
コープデリは「脱退申込書」を出す必要があり、ネットのeフレンズからは脱退できません。
申込書は郵送の申し込みフォームか電話で取り寄せ、出資金は手続きのあと2週間ほどで振り込まれます。
パルシステムは、ネット登録をしている人は問い合わせフォームで「脱退」を選んで連絡し、出資金は最後の支払いが済んでから返ってきます。
しばらく使わないだけなら、パルシステムは「注文のお休み」を申請すると、その間の手数料がかからなくなります。

コープデリからパルシステムへの乗り換え・両方使うとき

コープデリとパルシステムは別々の生協なので、乗り換えるときは、新しいほうに加入してから、もう一方を脱退します。
出資金は新しく加入するほうに払い、古いほうの出資金は脱退の手続きで返ってきます。
注文済みの商品の配達と、最後の支払いが終わってから脱退すると、手続きが行き違いになりません。
両方に入って使い分けることもできる
エリアが重なる地域なら、両方に加入して、日用品はコープデリ、野菜や肉はパルシステム、のように使い分けている人もいます。
ただし、注文が無い週もそれぞれに手数料がかかる場合があるので、両方を毎週使うつもりがないなら、どちらか1つにしぼるほうが無駄がありません。
迷ったらお試しで比べる
パルシステムには、出資金と手数料なしで3週間試せる「おためし宅配」があり、2,000円分のクーポンも付きます。
ただし、3週目の締め切りまでに解除しないと、そのまま加入になります。続けないときは、それまでに手続きしてください。
コープデリにも、宅配を使っていない人が1世帯1回だけ頼める「おためしセット」があり、執筆時点の公式サイトでは1,980円(税込・送料無料)で案内されています。
キャンペーンの内容は変わるので、申し込む前に公式サイトで確かめてください。
よくある質問

コープデリとパルシステムはどっちが安い?
手数料は東京の場合どちらも1回200円前後で、大きな差はありません。
商品の値段は基準や産地で変わるので、ふだん買うものをお試しやカタログで見比べるのが確実です。
コープデリとパルシステムはどっちが子育て向き?
どちらも子育て割引と離乳食があり、子育て中の家庭に向いています。
離乳食の原料や添加物を重視するならパルシステム、日用品やおむつもまとめて頼みたいならコープデリが選びやすいでしょう。
コープデリとパルシステムは同じ会社?
違います。
どちらも生協ですが、コープデリはコープデリ連合会の6つの生協が運営する宅配で、パルシステムはそれとは別の生協のグループです。
そのため、出資金も会員の登録も別々になります。
神奈川でコープデリは使える?
コープデリの対象は1都7県で、神奈川は入っていません。
神奈川で使えるのは、パルシステムか、神奈川の別の生協です。
パルシステムとコープデリを両方使うのはあり?
エリアが重なっていれば両方に加入できます。
注文が無い週も手数料がかかることがあるので、両方を使い続けるかは、手数料の合計で考えてください。
コープデリやパルシステム以外にお試しで比べられる食材宅配は?
生協以外では、オイシックスのように、加入しないで1回だけ頼めるお試しセットがある食材宅配もあります。
くわしくはオイシックスのお試しセットで解説しています。
まとめ:コープデリとパルシステムの違いは、住む地域と買いたいもので選ぶ

| こんな人は | 選ぶなら |
|---|---|
| 日用品まで1つにまとめて買いたい | コープデリ |
| 産直や農薬・添加物にこだわりたい | パルシステム |
| 神奈川・山梨・静岡・福島に住んでいる | パルシステム(コープデリは対象外) |
| 毎週6,000円(税別)以上買う(東京) | コープデリは手数料無料 |
| 子育て中 | どちらも割引あり。離乳食の好みで選ぶ |
| 決めきれない | お試しで両方の商品を比べる |
コープデリとパルシステムは、どちらも週1回届けてくれる生協の宅配で、料金の差より、品ぞろえとこだわりの違いのほうが大きいサービスです。
まずは自分の住所でどちらが使えるかを確かめて、両方使えるなら、お試しで届く商品を見比べてから決めてください。

